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治療が可能な時代|偏頭痛の辛さから開放される方法とは

800万人が苦しむ痛み

薬

放置すると深刻な病気に

偏頭痛は頭の一方の側にズキズキとした痛みの出る頭痛です。国内でこの偏頭痛に悩んでいる患者は約800万人にものぼると報告されています。偏頭痛はどちらかというと女性に多く、30代から40代の女性では3人から4人のうちひとりはこの頭痛を持っているといわれています。ただし偏頭痛の原因のひとつはホルモンバランスの乱れと考えられていることから、月経が始まって間がないためホルモンの分泌量が一定していない10代の女性や、社会人生活が始まってストレスが増えがちな20代女性においてもよくみられる頭痛です。このようにもはや珍しい病気とはいえない偏頭痛ですが、多くの患者は病院できちんとした治療を受けずに、市販の頭痛薬を買って服用し、間に合わせているのが現状です。鎮痛剤を飲めばそのうち治るし、わざわざ病院に行って治療してもらうほどのことはない・・・と考えている人が多いのですが、偏頭痛には実は看過できないリスクがあるのです。偏頭痛は脳の神経の異常な興奮状態によって引き起こされます。適切な治療を受けないままこの脳の異常な興奮状態を放置しておくと、偏頭痛が慢性化して一種の癖のようになってしまうのです。これがさらに進むと、脳過敏症候群という病気に移行することがあります。

痛みを止める薬の種類

偏頭痛が慢性化して脳過敏症候群になると、耐えがたいほどの耳鳴りに襲われたり、深刻な不眠や不快なめまいに悩まされたりします。穏やかな性格だった人がまるで人格が変わったかのように攻撃的になるケースもあります。このような状態に陥ることを避けるためには、きちんと偏頭痛を治療することが肝心です。偏頭痛の治療は、おもに二種類に分けられます。ひとつは、今現在起こっている痛みの症状を緩和するための急性期治療と呼ばれる治療です。そしてもうひとつが、そのような激しい症状に突然見舞われるのを防ぐために行われる予防療法です。どちらの場合も薬物療法による治療が行われます。急性期治療には、アセトアミノフェンやトリプタン製剤などの薬品が用いられます。偏頭痛の発作時には吐き気を伴う患者も多いので、その場合には制吐剤という吐き気を抑える薬もあわせて投与されます。偏頭痛は脳の血管の拡張が原因となって起こると考えられています。一方、脳内神経伝達物質の一つであるセロトニンは、脳の血管を収縮させる作用を持っています。つまりセロトニンの働きを人工的に補うことができれば、頭痛を改善することができるわけです。トリプタン製剤はこの働きにより痛みを和らげることができます。人によってはこのトリプタン製剤を服用できない場合がありますが、そのときはエルゴタミンという薬品が使われます。いずれの薬も乱用すればかえって頭痛をひどくする恐れがありますので、服用は医師の指示に従って行うことが大切です。